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2012.02.25 02:02|岡山の動物行政
まずはじめに・・・
以前の記事「自称飼い主から引き取るのか?」の本文中で
「飼い主が持ち込んだ犬猫たちには、生きる道が全く残されていない」
との表記をご覧になった先輩からご指摘いただき、正確な表記ではないことに気づきました。

具体的にどういうことかと言うと、
記事中には、岡山市保健所は犬も猫も、飼い主持ち込みの子は掲載しないし譲渡対象にもならない、と受け取れる文章を書いていましたが、それは説明不足でした。
正しくは「岡山市保健所の場合、犬は飼い主持ち込みでも譲渡対象になる場合がある」です。
全国について漠然と書いていたつもりでしたが、あらためて読んでみると、岡山市保健所の事についてのみ書かれているようにも受け取れました。

読者の皆様や保健所・センターの方には、あいまいな表現で誤解を与えてしまったかもしれないのでお詫びいたします!
元の記事についてもきっちり訂正させていただきました

今回教えていただいたボランティアの先輩は、さすがに長年携わってこられただけあって、ほんとに知識が豊富で尊敬します。
情報をいただき、ありがとうございました。

* * *
これを機にあらためて、岡山県内の保護犬猫の掲載や、飼い主持ち込みの犬猫の処遇について正しい情報をまとめてみました。
岡山の動物行政に興味のある方、必見です。

-----------------------------------------------------------
 【岡山県動物愛護センター】(岡山市と倉敷市以外の、県内全域を管轄)
-----------------------------------------------------------

<掲載について>
・収容コーナーと譲渡コーナーをホームページの中で分けている。
[収容] http://www.pref.okayama.jp/page/detail-54435.html
[譲渡] http://ww9.tiki.ne.jp/~okadouaizai/html/jouto_shoukai.html

<飼い主持ち込みの子は>
・犬も猫も → 譲渡可能な場合は譲渡コーナーに掲載される。


-----------------------------------------------------------
 【倉敷市保健所】(倉敷市を管轄)
-----------------------------------------------------------

<掲載について>
・収容している犬猫を処分対象、譲渡対象分けずに一つのコーナーに掲載をまとめている。
http://www.city.kurashiki.okayama.jp/dd.aspx?itemid=8416

<飼い主持ち込みの子は>
・犬 → 譲渡に回る子もいる。
・猫 → 連れ込まれた日にセンターに回る前に誰かが引き取れば救われることになっている。


-----------------------------------------------------------
 【岡山市保健所】(岡山市を管轄)
-----------------------------------------------------------

<掲載について>
・猫は掲載されない、犬は収容と譲渡に分けて掲載している。
・収容コーナーに犬猫それぞれのページがあり、譲渡は犬のみ。(3/22訂正)

[収容] http://www.city.okayama.jp/category/category_00000500.html
[譲渡] http://www.city.okayama.jp/hofuku/eisei/eisei_00255.html

<飼い主持ち込みの子は>

・猫 → 100%処分
・犬 → 飼い主持ち込みでも譲渡に回る子もいる。


* * *

ということで、岡山市保健所の猫については残念ですが、犬は譲渡に回る場合があるということ、
それから倉敷市保健所とセンターについては、飼養放棄で持ち込まれた犬猫どちらにも譲渡のチャンスが与えられていることをあらためて明記しておきます。

今後は岡山市保健所にも猫を掲載してもらえるように呼びかけていけたら、と思います。
【3/22追記】岡山市も負傷猫の掲載を始めました!詳しい記事はこちら→「祝!★岡山市保健所が保護猫掲載




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ジャンル:福祉・ボランティア

2012.02.23 00:02|ボランティア活動
掲載が消えていたので、殺処分されてしまったと思っていた、白黒ハチワレの猫。
倉敷市保健所のページにずっと載っていた猫でした。
1月末から2月にかけてバタバタと過ごしていた私は、その子のことをちゃんと考えてあげることができないまま、掲載が終了してしまっていたのでした。

ハチワレ君がまだ生きていると知ったのは、1週間前のことでした。
当時掲載中の他の子を引き取るため、シェルターの方が保健所に問い合わせたところ、実はもう1匹いるんだ、と相談を受けました。
それがハチワレ君。
そして他の子といっしょにハチワレ君も引き取ることになったのでした。

掲載終了から日数がたっていたにもかかわらず生き残っていたのは、保健所職員さんのおかげでした。
とても人懐こいため、保健所の女性職員さんが、もらい手がなければ自分で飼う覚悟で殺処分を延期してもらっていたそうです。

優しい人に守ってもらえてたんだね。
よかった。

* * *

シェルターに行くと、ハチワレ君は「とわ君」と名づけられていました。(18番目だからですね)
初対面して、いろいろびっくり。

まず、どんだけ人懐こいの!とツッコミたくなるくらい、くっついてくる。
ひとときも人間から離れたくない、くっついてないと死んじゃう!
というかんじ。
そしてもうひとつ・・・びっくりするくらいの巨漢で、ブサイク・・・(ごめんね)。

DSC_0350_s.jpg
この貫禄でその人なつこさですか!?


どんな食生活をしたらこんなたくましい体になるんだろう・・・。
この人懐こさと、肉球を触ってみるとカチカチに硬いこと、猫エイズ陽性なことを踏まえると、外飼いの飼い猫か、地域猫だったのでしょう。
にゃーぁ、にゃーぁ、と、その風貌に似合わない(ごめんね)かわいい鳴き声で走り寄ってくる、とわ君。
その巨体を撫でながら、私は、あれ?と気づいたのです。

五体満足のとわ君が、なぜ、保健所に収容されていたのだ?

収容される猫は、動けないほどのケガを負った猫とか、体の不自由な猫と決まっています。
愛玩動物である猫は、たとえ野良猫であろうと、元気にしているぶんには捕獲してはいけない法律になっています。
負傷してはじめて、保健所が回収する。
ところがこのハチワレとわ君は、少し頭部に傷があるものの、元気に動き回れるしジャンプだってできます。

これは一体どういうことなのか?

その答えは、思わず驚きの声をあげてしまうような、残酷な現実でした。

* * *

とわ君は、ゴミ袋につめられて、ごみステーションに捨てられていました。


なにかモゾモゾ動いている、と住民が気づいて、保健所に連絡したそうです。
もしも誰にも気づかれず、そのままゴミ回収車に放り込まれていたら・・・?
考えるのも恐ろしいです。

ゴミ袋の中に猫が閉じ込められて、もがいている光景を想像すると、胸がつまります。
これは虐待以外の何物でもない・・・!
怒りと悔しさで涙がにじみます。
何日間くらい閉じ込められていたんだろう。さぞ不安だっただろう。

そんな残酷なことをしたのは飼い主か?
いやちがう、と私は思います。

→ もし飼い主がいた場合。
こんなに人懐こい子です、飼い主はかわいがっていたのでしょう。
推測ですが、外飼いの猫は、知らず知らずのうちに猫嫌いな近隣住民に迷惑をかけていたかもしれません。
それか、人懐こく寄ってくるのをいいことに、子供が遊び半分に、悪ふざけ・・ということもあるかもしれません。

いずれにしろ、「猫好きだけど管理意識の低い能天気な飼い主」の責任であることは間違いありません。
虐待する人が一番悪い。
でも飼い主は危険予測できたはずです。予防できたのです。

それなのに、迷子札なし、ワクチンなしの外飼いで猫エイズにも感染させ、あげく虐待を受け、保健所に。
とわ君は運よく生き延びることができましたが、保健所では殺処分の危機も迫っていました。

→ あるいは、もし野良猫だった場合。
とわ君は「飼っている」という意識も持たれていない、半野良猫だったのかもしれません。
そうなると話は野良猫問題と虐待問題になってきます。
野良猫は誰かの所有動物ではないけれど、だからといって何をしようが自由なわけではありません。
野良猫の虐待は犯罪です。逮捕されます。

野良猫と共生できる道をさがそうと、地域猫活動をがんばっている人たちもいるのに、外にいる猫が未だにこんな目に遭うのでは、一体なんのためにがんばっているのかわからなくなります。
全国に地域猫活動を広げて、外にいる猫を保護するという方向で住民の意識を統一しなければ、飼い猫でない外の猫は行き場がないどころか、虐待の対象になってしまう。

「私は猫が嫌い」とか「私は猫が好き」ということではなく、人間というひとつのかたまりで、人間というまとまった立場の責任で、物を考えてほしい。
人間として全ての猫を飼えないのであれば、野良猫の存在を認めるしかない。
糞尿に困ろうが鳴き声がうるさかろうが、文句を言っているだけでは人間の役目を果たしていないのです。
私たちだって、本当は猫の避妊去勢をしたいわけではないのに、仕方なくやっているのですから・・・
猫がいなくなってほしいと思っている人も、関係ないと思っている人も、お願いです、ひとつの妥協案として地域猫という存在を認め、保護する方向で意識を統一していきませんか。

* * *

とわ君は自分が虐待を受けたことに気づいていないようなのが、せめてもの救い。
ぼてぼてと巨体をもてあまし、ひょうきんに振る舞ってくれます。
人の手でごろんと体を倒されると、そのままおなかを見せてゴロゴロ・・・ほんとうに猫かしらこの子・・。

この子は毛色もかわいいし、少しダイエットすれば里親さんも見つかるかな、と期待しています。
ご自宅で猫をまだ飼っていない方、もしくはすでに猫エイズの子を飼っておられる方に限られますが、こんなに性格がよく障害の少ない子ですから、きっといち早く幸せになれるはず。


DSC_0351_s.jpg
とわくん、いっしょにがんばろ。


* * *

とわくんのケースで学んだこと、それからメッセージです。

<猫の飼い主さんへ>
・外飼いでも室内飼いでも必ず迷子札をつけてください。誇張ではなく、本当にそれで生死が分かれます。

・必ずワクチンを打ってあげてください。ワクチン無しではちゃんと飼っているとは言えません。

・外飼いで幸せな猫もいるので一概に否定はできませんが、できれば室内飼いしてください。外飼いならより一層の健康管理と迷子対策、近隣住民とのコミュニケーションを心がけてください。

・猫をまもれないような、ずさんな飼い方では飼い主とは言えません。何かあった時に文句は言えません。どうか目の前の命に慎重に、責任を持ってください。


<近隣住民の方へ>
・猫は人間が都合の良いように改良してきた種で、その命をたやすく人間に左右される、か弱い生き物です。好き嫌いを超えて、どうか暖かい目で見守ってやってください。

・餌やりをするくらいかわいいなら、家族として迎えてあげることはできませんか?

・負傷猫、飼い主のわからない猫を見つけても、絶対に保健所に引き渡さないでください。殺処分されます。
元気な猫はできればそのまま放してやり(←大きな声では言えない・・)、負傷猫は警察と保健所に連絡のみして、安全な場所に運んで見守るか、自宅で保護して里親をさがしてあげてください。

・遊び半分で子供が動物を虐待するようなことがあってはいけません。結果的に子供も傷つきます。お子さんをちゃんと見ていてあげてください。


<虐待する人へ>

・動物の虐待は犯罪です。多額の罰金・懲役があります。何より人として最悪です。回り回って必ず自分に返ってくると肝に命じてください。

・虐待とは動物を身体的に傷つけることだけではありません。飼育放棄・遺棄も虐待です。価値観の違いでは済まされません。

・動物を虐待しても、あなたの気持ちも晴れないし、まわりの環境も変わらないし、子供時代のトラウマも消えません。何ひとついいことはなく、他人から恨みを買い、自分をさらに追い込むだけの、まったくの無駄な行為です。お願いです。踏みとどまってください。

・絶対に誰か見ています。神様は手出しはできないけれど、絶対に見ていて、いずれあなたをそれ以上の目に遭わせます。あなたは一人にはなれません。







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2012.02.16 15:22|ボランティア活動
今日は朝から悲しい知らせがありました。

そのキジトラちゃんは愛護センターのページに先週から掲載されていて、後ろ足負傷となっていました。
センターに掲載される猫はみんな負傷猫ばかり。
健康な猫は行政で捕獲したりはしないので、入ってくる猫は道端などで動けなくなっている負傷猫を住民が通報したりするもの。
キジちゃんも通報により警察が引き取り、警察からセンターに引き渡されたということでした。


猫好きの私とSさんは猫を見るとほっておけない・・・週末にシェルターのみなさんと相談して、引き取る方向でセンターに連絡してみようということになりました。
まだ決定したわけではないのに、私はなぜかそのキジちゃんに会える気がしていて、楽しみにしていました。

ところが…こちらからの連絡とタッチの差で、なんと処分されてしまったということでした。
14日(火)のことでした。

火曜の朝にCさんがセンターに連絡してくれ、その時は職員さん「金曜処分だからよく考えてください」と言っていたそうです。
でも実際には火曜が処分日でした。
Cさんが電話をしている時にはもう、すでに処分が始まっていたのでしょう。
職員さんが言い間違えていなかったとしても、すでにもう、どうしようもなかったのです。

やりきれない・・・。
火曜日、私は何をしてただろう。月曜は?
助けられたはずの命を、永遠に失いました。

* * *

キジちゃんは田舎に住む野良猫でした。
人間が仕掛けたトラバサミの罠にかかって、後ろ足を負傷したようです。
仕掛けた本人か、近くの住民が発見して警察に連絡したのだと思います。

一体キジちゃんが何をしたというのでしょうか。

そもそもトラバサミの使用は、犯罪なのです。

EUでは2005年より全廃されていますし、日本でも2007年より規制されています。
有害駆除などの目的で自治体から許可をもらっている場合のみ使用でき、しかもクッション材がついているものだけ使用可能。
従来のギザギザ刃が体に食い込むような残虐性の高い罠は、完全に禁止されています。

ところが、法律が世間に行き渡るには時間がかかります。

今回、もし罠を仕掛けた本人が警察に「まちがって猫がかかった、引き取ってくれ」などと連絡したのだとしたら、どういうやりとりになったのでしょうか。
飼い猫ではないし、訴える人もいなければ警察も、厳重注意とかで済ませてしまったかもしれません。
また、近隣住民が警察に連絡したんだとしても、田舎ですから、近所の誰が仕掛けたかだいたいの見当はつくものです。
警察が事情聴取すれば犯人はすぐにわかるでしょう。
どちらにしろ、トラバサミ使用禁止を警察がどう取り締まっているのか、気になるところです。

そして、野良猫を駆除する目的で使っている人もいると聞きます。
愛玩動物である猫を罠で故意に傷つけると、動物虐待罪で1年以下の懲役または100万円以下の罰金、ということも世間には行きわたっていないのでしょう。
いまだに猫を傷つけても器物破損罪にしかならないのでは、と言う人がいますから。

キジちゃんのトラバサミを仕掛けた人が、狩猟目的か、猫狙いか、どういう目的でそんな危険なものを仕掛けていたのかわかりませんが、その無知な人のせいでキジちゃんは負傷し、結果センターに送られ、殺処分されることになりました。
そして私は起き抜けに悲しい知らせで泣くことになった。

* * *

きっと動物に関心のない人は、自分が起こした行動ひとつが、どれほど多くの人を傷つけているか知らないでしょう。
無関心な人が捨てたり、傷つけたり、押しつけたりした動物、あとは知らない、というその小さな命を、
守ろうと駆けずりまわっている私たちのことを知っていますか?
泣くのはいつも私たち、動物の最期を見まもるボランティア。
でもいちばん痛くて寒くて苦しい思いをして犠牲になっているのは、私たち人間よりずっと弱くて小さい命です。


地球生物会議ALIVE トラバサミを見つけたら!すぐにできること
http://www.alive-net.net/wildlife/domestic/trap/trap-kisei.html








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2012.02.07 18:45|ボランティア活動

その猫は人間にひどい仕打ちを受け、捨てられました。
元の飼い主のせいでアゴが砕け、後ろ足が麻痺してしまいました。
それでも人を信じ、人に寄り添うその猫に、私は「ヒーロー」と名づけました。


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*** 出逢い ***

昨年12月15日のことでした。
岡山県動物愛護センターの保護動物のページに、めずらしく猫が掲載されていました。
きれいなブルーの瞳に、カプチーノのようなクリーム色の毛をしたその姿を見た瞬間、なにか胸が高鳴るような、不思議な感覚がありました。
今から思えばあの瞬間から私とあの子はつながっていたような気がします。

偶然にもその子は私の故郷と同じ出身でした。
掲載ページには「右後肢麻痺」と書かれていて、よく見ると足を横に流してぺたんと座りこんでいます。
人間でいうと「おねえさんすわり」です。

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これは最近病院に行ったときの写真。

麻痺ということは、足を引きずりながら歩く障害をもっているということですが、そのぺたんと座ってじっと前を見つめている姿が、私の目にはなんとも愛らしく見え、日を重ねるごとに「この子に会ってみたい」という思いが強くなっていきました。
そして飼い主が現れないまま、掲載期限の日まできてしまいました。

私は行き始めたばかりのシェルターのボランティアのTさんに、図々しくもお願いしました。
シェルターで引き取ってもらうことはできないでしょうか。どうにかならないでしょうか。
そんな思いをぶつけてしまったと思います。
もしシェルターで引き取ってもらえなかったら、私は自分で引き取って、動物病院に連れていき安楽死させてもらうことも考えていました。
ガス処分よりマシだと思いました。

そんな思いつめる私に追い打ちをかけるように、さらに、ある事実が判明しました。
白血病 = 陽性。

後ろ足が麻痺の障害をもち、いつ発症するかわからない白血病のキャリアである猫。
発症したら長くはない命。数年しか生きられない命。
こんな考えもよぎるでしょう。
そんな猫を、一時的にレスキューして生かしておいて意味があるのか?

でも私の答えは決まっていました。
答えは、「ある」!

この猫とはなにか「縁」がある。私はそう感じたのです。
たとえ数年しか生きられなくても、今目の前にある、この「縁」ある猫の命を助けなければ、私は一生後悔するのではないか。
うまく言えませんが、それは頭で考えたり言葉にしたり、そういった事とは反対側にある事のように思えました。

そんな私の切迫した思いを察してくれたのか、Tさんからシェルター代表のCさんに伝えてくださり、Cさんが愛護センターにかけ合ってくださいました。
そして掲載期限を延長してもらうことができました。
すぐに答えは出せないが、その間にシェルターで引き取るか相談しよう、ということだったと思います。
あとから聞くと、なぜかTさんもCさんもその猫の事が気になっていたそうです。
運の強い子です。
そして、掲載期限を延長してもらって1日後、晴れてシェルターの仲間入りをすることが決定したのです。


*** お迎え ***

12月25日、その日は私にとって忘れられない感動の日になりました。
私がシェルターで、Sさんといっしょに他の犬猫のお世話をしている最中に、代表のCさんがその猫をキャリーに入れて帰ってこられました。
きた!
お疲れ様です、と挨拶を交わし、平静をよそおって他の犬猫のお世話を続行・・・・でも私の胸は高鳴っていました。

キャリーを一時的に置いていた廊下から、猫の鳴き声。
に゛ゃー。
喉がつぶれたような変な声でしたが、私はかわいくて仕方がありませんでした。
もう我慢できなくなってキャリーに近寄り、中をのぞくと、にゃ゛ー!にゃ゛ー!と必死に訴えてきます。
そのあと、用意していたその子専用の部屋に3人でキャリーを持っていき、扉をあけると・・・・

にゃ゛ーーー!!

と言って足をひきずりながら出てきた猫は、写真で見るよりもずっと美しい猫ちゃんでした。
一見すると白猫ですが、耳がオレンジ色で、顔の中心もうっすらとオレンジがかっていて、どうやらシャムと茶トラのハーフっぽい猫でした。
まさにカプチーノの色合い。

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なにが嬉しいって、カプチーノ猫は扉をあけてすぐに、しゃがんだ私の足元に寄り添ってきたのです!
にゃ゛ー! ・・・ぴとっ。

か、かわいい(>_<*)

「助けてくれた人、わかっとるんよな」
CさんとSさんはそう言ってくれました。
私の無理なお願いにも嫌な顔ひとつせずに、「麻痺」と「白血病」というダブルハンデがある猫を受け入れてくれたことだけでも感謝の気持ちでいっぱいなのに、そんなふうに私に優しい言葉をかけてくれるボランティアの皆さんには、本当に頭が下がる思いで、感謝を通り越して、もう尊敬です。

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それから、かわいいね、と言いながらみんなで猫を撫でていて、私はある事に気づきました。
顎に突起物が出ているのです。
その時はかさぶただろうと思ってスルーしたのですが、後日やっぱりおかしいと思い、Cさんと一緒に猫の口をあけてみると、なんと両頬にかけて口の中を針金が貫通していたのです。

一瞬にしてその場の空気が凍りつき、私はCさんと顔を見合わせました。
私の頭に「虐待」という二文字が浮かびました。


*** どこから来たの? ***

後日、猫の出自がわかりました。
アゴの針金は虐待ではありませんでした。(ほっ)
でも、虐待まではいかなくとも、私からしたらギリギリ虐待?と思ってしまうような経緯でした。
いろいろ情報収集して私の中でまとまった結果を、推測も交えて書きます。

猫は県北の田舎で老夫婦に飼われていました。
田舎なので完全室内飼いということではなく、家の中と外を自由に行き来できる環境だったのでしょう。
飼い主はある日、運転を誤って猫を車で轢いてしまいました。
その時にアゴが砕けました。足もケガしました。生後6ヵ月でした。
飼い主は病院に連れていき、獣医師はアゴの手術をして、骨を固定するために針金を通しました。
足は、末梢神経断裂でもう手術をしても治らない状態で、麻痺したままになりました。


さて、ここから私の総つっこみが始まります。

老夫婦は猫をかわいがっているように見えました。

(獣医師の前ではそう振る舞っていたようです)
でも年金暮らしで、経済的に余裕もなく、治療費が払えないということになり
(自分で轢いておいて?)
飼育放棄することにしました。
(かわいがる以前の問題)

その後、ボランティアに電話をして、留守電を残しました。猫を引き取ってほしい、というような内容だと思います。

(たまたま知り合いのボラさんだったので情報を得た)
でも留守電には名前も連絡先も入っていなかったので、ボランティアの人はどうすることもできませんでした。
(もし電話に出ていたら、名前も名乗らずなすりつける気だったのでしょうか)
結局猫は外に捨てられ、関係ない住民のフリをして保健所に保護依頼でもしたのでしょうか。
(これは私の推測にすぎませんが、)
後日、飼い主不明の負傷猫として、愛護センターに掲載されることとなりました。
(飼い主持ち込みなら掲載されるはずがないので、きっと外に遺棄されたのでしょう)

ということです。
もし、もしもです。
猫が私たちに保護されていなかったら、こういうことになっていました。

< 飼い主に車で轢かれてアゴが砕けた猫は、手術を受け一命をとりとめたが、結局アゴの針金もそのままに捨てられ、数日後に殺処分されました。>


笑えますか?飼い主さん。

そしてこれは現実です。
< その猫は殺処分をまぬがれ運よく保護されましたが、轢かれたせいで後ろ足麻痺という一生のハンデを背負わされました。>
< それに飼い主がワクチンを打ってくれなかったので、白血病に感染し、あと数年の命かもしれません。>


猫を捨てて浮いたお金で、生活は良くなりましたか?


・・・不快な思いをされた方がおられたらすみません。ついつい感情が出てしまいました・・。
もしかしたら、元の飼い主さんも重病だったり、ギリギリの生活をされているかもしれませんし、情状酌量を受け入れることはできます。

でも、それでも私は、どんな理由があっても、飼っていた猫を途中で投げ出すという行為を、完全には許すことができません。

今回の飼い主さん、経済的に余裕がないのはわかりますが、猫の命を遺棄する理由にはなりません。
人間と動物の生活レベルには、圧倒的な差があります。
猫の生活費なんて、人間にくらべればわずかではないでしょうか。
高度な医療をほどこしてあげられなくても、できる限りの世話をして、最期を看取ってあげられないのでしょうか。
捨てるくらいなら、猫まんまでいいから食べさせてあげてください(T_T)
一度責任を持った命を放棄するからには、自分たちも雑草を食べるくらい相当ギリギリの生活をしてくれていなければ、私は納得がいきません。

飼育放棄する前に、たいていの場合、里親さがしを頑張ればなんとかなるはずです。
私が想像もできないような、やむにやまれぬ事情も世の中にはあるかもしれませんが、「なんとかならなくても、なんとかする努力」をしてほしいということです。

*** *** ***

「名前何にする?よかったら決めて」

シェルターでは保護した犬猫に、数字にちなんだ名前をつけています。
順番的に言うとこの子は16番目の猫。(もうすでに何周かまわったそうで、前の16番は「トムくん」だったそうです)
私はすぐに思いついた名前を言いました。
「ヒーローくんはどうですか!?」

足をひきずる姿は誰も予想していなかったほど力強く、軽やかで、もっと痛々しい姿を想像していた私たちは面食らったのです。
とても元気で、こちらが離れていっても、遠くからでも「にゃ゛ー!」と言って、這って追いかけてくるのです。

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その猫は、そこにいるだけで周りがぱっと明るくなるような不思議な生命力をもっていました。
飼い主に捨てられても、障害をもっていても、病気を持っていても「そんなことかんけいないよ!」というように、けなげに懸命に人を信じて寄り添う姿を見て、私は「ヒーロー」という名前がぴったりだと思ったのです。

変な言い方ですが、その猫は「生きる」と決めているようでした。
その確固たる意志というか、生き様というか、生命力が人に勇気を与えていました。

それで私は気づいたんです。
それは「人間の大人」以外のすべての生物が持っている「生命の無邪気さ」なんだと。
なにもこの猫が特別すごいわけではなくて、私たち人間の大人だけがちょっとヘンなのだな。

目の前の命を大切に思う、純粋さを失いたくないと思いました。
同時に、私たち人間の大人にしかできない、命に対しての責任の取り方があると思うのです。
だってかわいがるというのは、目の前の猫をなでることではないのです。

クリーミーなカプチーノのような、おいしそうな色のヒロちゃん。
元の飼い主にどんな飼われ方をしていたのかわかりませんが、本気でこの子と向き合ってくれては、いなかったでしょう。
ごめんね、と思う。
人間として、ごめんね。

この子を幸せにしてあげたい。
心からそう思います。

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にゃんとら

Author:にゃんとら
岡山の猫好き。
犬猫を愛護センターや保健所からレスキューするNPO法人の動物愛護ボランティアに参加。シェルターに犬猫のお世話に行きながら、個人ボランティアとしても情報発信しています。
本職はグラフィックデザイナ~。

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