--.--.-- --:--|スポンサー広告
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
2012.08.27 21:41|動物愛護法
先週、動物愛護法改正の与野党合意案が発表されました。
まだ仮決定ということで、これから少数会派などに通して最終的な合意、決定案となるようです。

今期の国会では震災関連や消費税の案件が立て込んでいて、
動物愛護法の成立はもしかして見送られるのでは、と心配していましたが取り越し苦労だったようです。
国会の閉会までには成立の見込みというニュースを聞いたとき、
大変な国会の中で議員さんたち、動物のこともちゃんと動いてくれていたのだなあと、少し涙ぐんでしまいました。
(当たり前と言えば当たり前ですが・・・)

改正案の正式な全文はまだ発表されていませんので、各方面での記事の寄せ集めから、
気になるところを抜粋して私なりに解釈したものを書きます。
(※法案は、まだ決定ではありません)



【犬猫の販売業について特に規制強化されます】

第一種動物取扱業者のうち犬猫等販売業者について以下の事項を義務づける
-----------------------------------------------------------------------
◆幼齢個体の安全管理、販売が困難となった犬猫等の扱いに関する
犬猫等健康安全の策定及び尊守(第10条第3項、第22条の2関係)

◆飼養または保管する犬猫等の適正飼育のための獣医師等との連携の確保(第22条の3関係)

◆販売が困難となった犬猫等の終生飼育の確保(第22条の4関係)

◆犬猫等の繁殖業者による出生後56日を経過しない犬猫の販売の為の引き渡し
(販売業者等に対するものも含む)展示販売の禁止(第22条の5関係)
なお「56日」について、施行後3年は「45日」と、 
その後別に法律で定める日までの間は、「49日間」と読み替える(付則第7条関係)

◆犬・猫等を販売する際の現物確認・対面説明の義務づけ(第21条の4関係)
-----------------------------------------------------------------------


ペットショップなどで売れ残った犬猫の末路は考えたくもないような残酷なものですが、
終生飼養の確保を義務付けられることにより譲渡活動が進められると共に、
そもそも売れ残らないように調整しないといけなくなります。

今まで、産めよ増やせよ売れ残ったら捨てよ、だった犬猫販売業界も、
終生飼養の確保と週齢規制のダブルパンチで少しは自粛してくれるでしょうか。

また、現物確認・対面販売の義務づけにより、ネット販売は実質不可能になると思われます。
ただし、いずれも経過措置が認められるとのことで、しばらくは現在の惨状が続くものとみられます。


・蓄犬業者(ブリーダ)の実態
http://www.geocities.jp/klcrfamily/real_breader.htm

・浅口市 売れ残り純血種を遺棄 (命の重さ さん)
http://animalexp0711.blog135.fc2.com/blog-entry-196.html



週齢規制について詳しく解説します。

-----------------------------------------------------------------------
犬猫等の繁殖業者による出生後56日を経過しない犬猫の販売の為の引き渡し
(販売業者等に対するものも含む)展示販売の禁止
-----------------------------------------------------------------------


これは私たちが求めていた8週齢規制についての改正案ですが、
結局どういうことになったかと言うと、
産まれた子が8週齢になるまではブリーダーが飼養する、ということになりました。

「親から引き離さないで」と訴えていた啓発バナーの通り、
ブリーダーから販売業者への引き渡しが8週齢になるまでは禁止となりました!

と、ここだけ読むとぬか喜びしてしまいそうですが、
付則としてややこしい文章がついています。

-----------------------------------------------------------------------
なお「56日」について、施行後3年は「45日」と、 
その後別に法律で定める日までの間は、「49日間」と読み替える
-----------------------------------------------------------------------


読み替える、って何だかよくわからないですが、
あと3年間は猶予期間として「45日齢を過ぎたら販売業者に引き渡しできる」ということです。
つまり、現状と何も変わらない状態が少なくとも3年は続くことになります。

そしてその猶予期間の間に科学的に検証を進め、
猶予期間の3年が過ぎた時点でデータが揃っていれば、あるいは8週齢について社会通念として広まっていれば、
ようやく8週齢規制が実現することになります。
この科学的データ集めは、環境省にちゃんと予算がつきます。

でも3年経った時点で準備がととのっていない場合どうなるか?と言うと、
8週齢規制にはまだ早い、ということでさらなる猶予期間がつき
「49日齢を過ぎたら販売業者に引き渡しできる」と段階的に日齢を長くしていくようです。

2013年に施行された場合のイメージを図にしてみました。
(図の使用フリーです。必要あればどんどん使ってください。)

kaisei_sche.jpg


ということで結局、すぐには8週齢規制は入らないんですね。
本則に「56日」と書いてあるのは、一種のはぐらかしのように思えてしまいますが、
これだけ物議をかもした8週齢規制ですから、妥協点を模索した結果こうなったものと思われます。

業界への配慮と思われる猶予期間の3年が悔しいですが、
あえてポジティブに受けとると、
2段階目の猶予期間に突入する前に8週齢規制を早期実現する可能性が残されています。
最短で3年です。
ただしヘタすれば5年、最悪はそれ以上?とも読み取れる文章なので要注意です。

ですので、これから3年間で、環境省のデータ集めが滞りなく進むよう
協力や働きかけをすると共にアンテナを張って監視する、
そして世間へ8週齢の常識を広めていくための啓発もしていかなければなりません。




【悪質な多頭飼育の現場にメスが入りやすく】
-----------------------------------------------------------------------
◆騒音または悪臭の発生等、勧告・命令の対象となる生活環境上の支障の
内容を明確化する(第25条第1項関係)

◆多頭飼育に起因する虐待の恐れのある事態を、勧告、命令の対象に追加する。

◆多頭飼育者に対する届出制度について、条例に基づき講じる事ができる
施策として明記する(第9条関係)

◆狂犬病予防法、種の保存等違反を第一動物取扱業に係る登録拒否及び
登録取消、事由に追加する(第12条第1項関係)
-----------------------------------------------------------------------


悪質ブリーダーや一般個人の多頭飼育については、これまで特化した取り締まり基準がなかったため
各地域でひどい状態の現場が数々発見されてきました。
岡山でも、多頭飼育崩壊の現場がかなりの数あると聞いています。

・岡山市 犬多頭飼育崩壊 (森の小径 さん)
http://morinokomi.exblog.jp/15353271/

・浅口市 悪質犬販売業者 全焼事件 (犬の里親探しブログ さん)
http://kapirusu.blog116.fc2.com/blog-entry-64.html
上のほうで書いた、売れ残り純血種遺棄事件と同一人物です。
一度逮捕されても名前を変えて営業を続けてたそうです。結果これ。取締りが甘い。

・倉敷市 猫多頭飼育虐待 (かめちゃんの日記 さん)
http://peare.exblog.jp/17702246/

・井原市 猫多頭飼育虐待 (ちゃんた&ゆかいな仲間たち ~わんにゃん組~ さん)
http://chanta39.blog134.fc2.com/category3-1.html


今回の改正を受けて、多頭飼育の届出制度を自治体ごとにきちんと条例化し、
違反者には徹底した取り締まりをしてくれることを切に願います。





【アニマルシェルターが動物取扱業に入り、届け出が必要になります】
-----------------------------------------------------------------------
◆第二種動物取扱業の設立(第24条の2~第24条の4関係)
飼養施設を設置して、動物の譲渡等を業として行うもの
(省令で定める数以上の動物を飼養する場合に限る。以下「第二種動物取扱」という。)
に対し、飼養施設を設置する場所ごとに、取り扱う動物の種類及び数、
飼養施設の構造及び規模、管理方法等について、都道府県知事への届け出を義務づける。
-----------------------------------------------------------------------


これにより私が活動に参加しているシェルターも届出が必要になります。
届出書類の作成が大変そうですね・・・

・NPO法人 犬猫愛護会 わんぱーく
http://ww41.tiki.ne.jp/~wan89/




【行政による犬猫の引き取りが拒否できるように!?】(第35条関係) 
≪これ重要!≫
-----------------------------------------------------------------------
◆都道府県等が、犬又は猫の引き取りをその所有者から求められた場合に
その引き取りをできる事由(動物取扱業者からの引き取りを求められた場合等)を明記する

◆引き取った犬又は、猫の返還及び譲渡に関する努力義務規定を設ける
-----------------------------------------------------------------------


これについては生方幸夫議員のブログより抜粋したものを読んでいただくほうが早いと思います。
以下、要点を抜粋させていただきました。

~中略~ 殺処分ゼロという文言は無理でしたが、原則、殺処分をしてはいけないという文言を入れることに成功しました。以下がその法律案です。
 第4章 第35条4「都道府県知事等は第一項本文の規定により引取りを行った犬又は猫について、殺処分がなくなることを目指して、所有者がいると推測されるものについてはその所有者を発見し、当該所有者に返還するよう努めるとともに、所有者がいないと推測されるもの、所有者から引取りを求められたもの又は所有者の発見できないものについてはその飼養を希望する者を募集し、当該希望する者に譲り渡すように努めるものとする。」
 これで各自治体は殺処分をしないということが大前提となります。さらに「自治体の収容施設について、「各自治体において殺処分頭数をゼロに近付けることを目標に掲げ、同目標の達成に最大限尽力する。収容施設に対する国庫補助は原則として譲渡のために用いられることを前提とし、殺処分施設から譲渡施設への転換を図ること。」という付帯決議をつけたいと考えています。
 また、これまで自治体は犬猫の引取りを求められた場合、拒否できないことになっていましたが、今回の改正で「引き取る相当の理由がない限り、拒否できる」というように変わりました。
~以下略~



岡山県動物愛護センター見学の日に、ボランティア側と行政側との質疑応答の中で、
「引き取り拒否はできないか」ということを要望してくれたボラさんがいましたが、
行政側は動物愛護法の35条を出して、法律で決められているから引取りせざるを得ない、と回答しました。
熊本市など行政職員の努力姿勢が凄まじい自治体はのぞいて、
全国どこのセンターでも、同じような考えと体制で漫然と引き取りを受容しているのではないでしょうか?

・行政による引き取りの現状 岡山県動物愛護センター見学記 (当ブログ)
http://animalhearts0.blog.fc2.com/blog-entry-33.html


今回の改正により、各自治体が定める条例などに、
引き取りできるのはどんな場合か、ということが明記されることになりました。

逆に言うと、そこに書いてある場合以外は、引き取りを拒否できることになります!

この「引き取りをできる事由」の内容を、どうやって決めるのかが気になるところですが、
よっぽどの理由がない限り引き取りはできないというように厳しく決めてもらわなくてはいけません。
全国のみなさん、この内容決定に関して、自治体に対してアンテナを張っていてください。

また、やむを得ない理由で引き取りした場合(どんな理由があるのか見当もつきませんが)、
新しい里親さんに譲渡するための努力義務規定が行政に対して設けられるということで、
これも具体的にどのような内容になるのか気になるところですが、今までより譲渡率が上がってほしいです。

国からセンターへの補助金の使い道も、殺処分のためではなく
譲渡活動のために充てなさい、ということで、動物愛護センターという名のとおり
真に動物を愛し護るための施設へ変化していくことが予想できる内容となりそうです。

・・・というように、この体質転換により、各自治体の殺処分率にどれだけ変化が出るのか期待大です。
今こそ市民県民が協力しあって動物行政を好転させるチャンスではないでしょうか?
市や県に対して条例案を進言したり、何をしたらいいかわからないという人は
地元の動物ボランティアに合流して譲渡事業を進めるべく盛り上げていきましょう。




【災害時の対応について】
-----------------------------------------------------------------------
◆災害時における動物の適正な飼育及び保管に関する施策を、
動物愛護管理推進計画に定める事項に追加する(第6条関係)

◆動物愛護推進員の活動として、災害時における動物の避難、
保護等に対する協力を追加する。(第38条関係)
-----------------------------------------------------------------------





【その他もろもろ】
-----------------------------------------------------------------------
◆法目的に、遺棄の防止、動物の健康及び安全の保持、動物との共生等を加える。
(第1条関係)

◆基本原則に、取り扱う動物に対する適正な給餌給水、飼育環境確保を加える。
(第2条関係)

◆所有者責務に、修正飼養や、適正な繁殖に係る努力義務を加える。
(第7条関係)

◆特定動物の飼養保管許可に当たって申請事項に
「特定動物の飼養が困難になった場合の対処法」を加える
(第26条関係)

◆動物愛護担当者職員及び動物愛護推進制度に関する国による必要な
情報の提供等を定めると共に、動物愛護に係る表彰制度を設ける
(第41条の3・第41条の4の2関係)

◆動物虐待を発見した場合の獣医師による通報努力義務規定を設ける。
(第41条の2関係)

◆マイクロチップの装着等の推進及びその装着を義務づける事に向けての
検討に関する規定を設ける(付則第14条関係)
-----------------------------------------------------------------------





【罰則等】 ≪これ重要!≫
-----------------------------------------------------------------------
◆酷使、疾病の放置等の虐待の具体事例を明記する(第44条関係)

◆動物の殺傷、虐待、無登録動物取扱、無許可特定動物飼養等について
罰則を強化する(第44条~第49条関係)
-----------------------------------------------------------------------


結局、全てのことが、ここに行き着くと思います。
不適切な生体販売も、飼養放棄も、行政への持ち込みも、多頭飼育崩壊も、虐待虐殺も、
全てこの罰則が確実で有効なものでなければ取締りができません。

私たちの社会が日常的に行ってきて悪しき文化となってしまった「犬猫を捨てる」ということは違法だし、
もちろん故意に傷つけることなど絶対にあってはならない重罪だということを
罰則強化とともに世間に周知しなければいけません。
周知するためには実際に取り締まって重罰を与えなければならない。

虐待の対象になりやすい子猫たちはいつも悲痛な叫びをあげています。
生き物を切り刻んで殺しておきながら軽犯罪並みの罰で、執行猶予つきで釈放など、許せません。

・川崎猫虐殺事件 (当ブログ)
http://animalhearts0.blog.fc2.com/blog-entry-25.html

・Dear.こげんた 福岡猫公開虐殺事件
http://www.kogenta.com/

また法案には虐待の具体的な例を明記するとあり、
積極的暴力・殺傷だけでなく、遺棄やネグレクトなども入ることが予想されます。


* * *

ということで、動愛法改正の暫定案について書きました。

私は今回の法改正について、
週齢規制、販売業者の終生飼養、動物愛護センターの変化、罰則の強化により、飼養放棄にまつわる問題が劇的に変化するのではと思っています。
簡単に飼えない、行政に引き取ってもらえない、捨てたら罰則、
ということになれば、簡単に遺棄することができなくなり終生飼養があたりまえという社会通念ができると思います。

それぞれの法案について、経過措置、猶予期間と言ってだらだらと実現が遠のく可能性もありますが、
近い将来、全てのカードがそろった時、今よりずっと良い日本に変わっているはずです。

動物は命あり傷つくもの。

そこに感情移入できないなら人間じゃないと思います。


犬猫などペットに関する惨状は少しずつ良い方向に向かっていますが、
今回の改正で保留となった週齢規制や、完全に闇に葬られた実験動物・畜産動物などなど、課題は山積みです。
引き続き市民レベルでの活動が必要なのは言うまでもありません。


それぞれの法案についての解釈は、自分レベルで勝手に書きましたので、
ひょっとしたら間違いがあるかもしれません。
来月、動物愛護法改正についての勉強会に参加する予定ですので、
そこで詳しく見聞きしてきて、間違い等あればその後に修正させていただきます。


『どこが変わった?動物愛護法』
http://peare.exblog.jp/18845211/

日時:2012年9月16日(日)13時~16時
場所:倉敷市立美術館講堂
講師:細川敦史(ほそかわあつし・弁護士)

入場無料、申し込み不要ですので興味のある方はぜひ!





スポンサーサイト

テーマ:動物保護
ジャンル:福祉・ボランティア

2012.08.06 17:55|未分類
動物をとりまく惨状を知ってアニマルライツの活動を始めた今年、
知り合いの勧めもあり「愛玩動物飼養管理士2級」をとることにしました。

すこし前に教本が届き、さっそく毎日、通勤中の電車内ですこしずつ読み進めていってるのですが、
これが思っていたより興味深い内容で。
私の視線は教本に一点集中、終点駅に着いても気づかずに、
「お客さん、終点ですよ!」と駅員さんに言われてやっと顔を上げるような始末。

そんなに面白い内容、なにが書いてあるかって・・・

転載はあまりよろしくないようなので、できるだけ私の言葉に変えて
印象に残った部分や感じたことを授業のノートをとるような気持ちで書き残していこうと思います。



------------------------------------------------------------------------------------
 動物愛護論
------------------------------------------------------------------------------------

ここでは、古今東西の動物愛護の歴史を紐といていきます。

学生時代の歴史の授業といったら、単語を覚えるだけの勉強で面白いという感覚は薄かったのですが、
今回は自分が本当に興味のある分野ですから、知りたい!という欲求があります。

アニマルライツのことを考え始めて、なぜ今、日本がこんななのか、
私の感じ方と世間の感じ方がどうしてこんなにかけ離れているのか悩み、客観的に考えてみたかったので、
この章は特に大変興味深く、読み入りました。


~ 人は動物をどのように観てきたか ~

ここでは日本と西洋の動物に対する考え方の違いを考えていきますが、
そもそもの大前提として、住んでいる地域や気候などの自然環境によって、動物に対する価値観は変わってくるそうなんです。

<砂漠型>・・・アフリカやサウジアラビアなど
乾燥してて厳しい環境。動物や自然を敵とみなす。

<牧場型>・・・ヨーロッパ
豊かではないが穏やかな自然なので、動物を簡単にコントロールできる。支配下において利用しようとする。

<四季型>・・・日本とか
植物も動物も豊かで共存繁栄できる。台風などの災害も多く、自然とうまく共生する知恵が必要。


確かに。
暖かい地域と寒い地域では人間の気質も変わってくるし、大陸か島国か、とかでも変わってきそうですね。


【 日本人の動物観とは? 】

そういった風土のよる基本的な土着概念が古来からあり、
さらに日本は1500年前くらいにインドから伝わった仏教に強く影響を受けたようです。

仏教の考えに「輪廻転生」というのがあります。

命あるものは、たとえ肉体が滅んでも魂は生きつづけ、
その姿を変えながら果てしなく命を重ねていきます。

現世で良いことをしたら良いものに生まれ変わり、
悪いことをしたら悪いものに生まれ変わる。
そうやって命を重ねていく世界は6つに分かれていて、
下から順に、地獄、餓鬼、畜生、修羅、人間、天、とあります。

畜生というのが動物のことですから、仏教の世界でも動物は下のグループに入っていて、
心地よく生きていくのが難しいグループにいることが想像できます。

* * *
ちょっと話はそれますが、ここで畜生と人間の間に「修羅」というのがありますよね。
私は仏教世界に詳しくないのですが、にわか知識で言うと修羅は争いに心を奪われて、苦しみ続けるものです。
序列から言って動物よりは上だけど、人間より下に位置するこの修羅・・・
私の頭に浮かんだのは、あの猫虐待犯でした。

人間の姿をしているだけで、あの男は修羅なんだと思いました。

絶対に許されない悪行をしてしまったので、次は畜生道や餓鬼道を飛び越えて地獄に落ちるのだなと思いました。
自分が動物にした行いの何十倍もの残酷な行いを、今度は来世で自分が受けるのでしょう。
私は特に信心深い仏教徒というわけではありませんが、そう考えると、いくらか気持ちが落ち着くので不思議です。
動物虐待事件は、動物の価値が低い今の法律では、まず裁ききれません。
無念としか言いようがありませんが、私たちがつくった世界、私たちで変えていくほかありません。

* * *

さて話をもとに戻して、日本に仏教が伝来したことで動物に対する独特の価値観が定着していったというお話です。

輪廻転生によって6つの世界を行き来する私たちの魂ですから、動物と人間の間に、決定的な境界線はありません。
自分の前世の姿、あるいは来世の姿かもしれないという思いで動物を見るようになった日本人は、
寓話などの世界に登場する動物にも、人間の姿をさせることに抵抗はなかったようです。

皆さんもよくご存知だと思いますが、人間に化けたキツネとか、美女に化けたツルとか・・・
日本の昔話に出てきますよね。
私たちには馴染み深いこれらのお話も、実は西洋の価値観からするとびっくりするみたいです。

よくよく考えてみると、西洋の寓話には、人間に化ける動物はあまり出てこないです。
たとえばカエルにされる人間など、戒めとして人間から動物に変化することはあっても、動物と人間の姿を自在に行き来するようなお話は少ないのだそうです。
西洋世界ではそれだけ人間と動物の間に大きな境界線があったのです。


そして仏教には不殺生の考えが根本にあります。

たとえば四国巡礼のお遍路さんが鈴のついた杖を鳴らしながら歩くイメージがありませんか?
あれは実は、音を立てることで動物や昆虫などに「これから人間が通りますよ~」と知らせてあげるためだそうです。
そうすることで無駄な殺生を回避しているんだとか。
なんか聞いたことあるな、と思ったらジャイナ教についてもそのようなことを読んだ気がします。
音をたてながら歩くだけではなく、虫などを踏んづけないためにはそもそもできるだけ動かない、という徹底した考えです。
そのように、仏教をルーツとする宗教には、たとえどんな小さな虫に対しても根本に不殺生という通念があるんですね。

ちなみに私も、虫の殺生ができません。
最近気候がいいので、虫たちも活発になってきました。
家の中にアリの行列ができていることもしばしばですが、先日も1匹1匹つかまえて外に出しました。
また入ってくるんだろうなあ・・・。


【 不殺生の実践 】

みなさん一度は聞いたことがあると思いますが、江戸時代の日本には「生類憐みの令」というのがありました。

私のイメージでは、犬好きの将軍様が、「犬は素晴らしい!とにかく犬だけは大切にしなさい!」と、
鶴の一声でむりやり決めちゃった命令だと思っていたのですが、
どうやらそれはドラマやアニメなどで面白おかしく演出されることが多かったための、間違ったイメージでした。

そもそも生類憐みの令というのは犬だけではなく、一つだけの法令でもなく、
「命を大切にしよう」という考えのもとに出されたいくつかの法令の総称だったようです。
なので「生類憐みの政策」と言ったほうがわかりやすいかもしれません。

政策のはじめは1687年で、捨て子・捨て老人・捨て牛馬をやめるよう呼びかける「生類遺棄禁令(しょうるいいききんれい)」があり、
続いて動物の芸や見世物禁止、肉食禁止、遊びでの殺生禁止など、一連の政策として強化されていきました。

それまでの日本では、肉食そのものがあまりされていなかったようなのですが、
徳川幕府のもと平穏安泰な世の中では人々の生活に余裕ができ、食に関しても享楽的な傾向が出てきて、
肉食が多くなってきていたということです。
生類憐みの政策を打ち出したのは時の将軍、徳川綱吉ですが、そういった人々の行き過ぎる享楽傾向を抑制して、
幕府に対して従順にさせようという意図もあったようです。
「ちょっと君たち、肉食べすぎ、動物いじめすぎ。いい加減にしなさいよ。」と。

現代でもこんなふうに、トップダウンで生類憐み政策を展開してくれたら、頼もしいのにな・・・
今の日本は皆で相談してきめよう、という、誰もが納得できるシステムになっているはずですが、
動物愛護の問題など、どう考えても正しい事でもすんなり通らないという・・・合議制の弊害もあるなあと、
この綱吉の政策を勉強して感じました。


それから、政策は移り変わりながらも繋がっていき、1857年には「牛馬屠殺禁止令」というのも出ています。

そしてこういった命を尊ぶ政策は、江戸時代がはじまりではありません。
生類憐みの政策からさかのぼること約1000年。
西暦675年には天武天皇が出した「天武の勅令」というのがあります。
これは、「牛、馬、ニワトリ、犬、サルを食べてはいけない」という命令でした。

こうやって見ていくと、仏教の影響を受けた日本では古来から何かしら不殺生の概念を貫いているかんじがします。


(つづく)(・・・はず)






この後、無事に合格しました!
結局記事は続かずでした・・・・すみません(+_+;)






テーマ:動物保護
ジャンル:福祉・ボランティア

2012.08.05 21:06|岡山の動物行政
7月15日、
岡山県動物愛護センターに見学に行ってきました。

訪問自体は2回目ですが、保護棟に入るのは初めてです。

保護棟。
それはは犬猫を保護・収容している建物なんですが、
そのほとんどは譲渡・返還はされず、どうなるのかというと・・・処分されます。

今回の訪問は、私が参加しているシェルターボランティアチームで企画されたものでした。
もちろん希望者のみの参加ということでしたが、この建物を見学するにあたり、皆さんきっと悩まれたと思います。
私たちが日々お世話をしているかわいい犬や猫たちが、一体どういうところから来た子たちなのか、
その現実を確かめに行くのですから。

約20名ほどで訪問しました。
当日は皆「お疲れ様です」とあいさつを交わすものの、どこか重々しい空気が流れていました。


* * *

岡山県動物愛護センター

2年の建設期間を経て平成17年に運用開始。

場所: 岡山市御津伊田2750
敷地面積: 8ヘクタール
総事業費: 約25億円

28430_98872_img.jpg

動物愛護センターの業務

(1)犬・ねこの引取り業務
(2)野犬等の捕獲収容等・・県下を9地区に分け、計画的に野犬等の捕獲収容、苦情処理を行っている
(3)動物愛護・・・処分される犬ねこの譲渡、しつけ方教室、ふれあい教室、適正飼養講習会

平成23年度の犬ねこ処分頭数(岡山市・倉敷市を除く県下)
犬・・・558頭(うち持込み 315頭)
ねこ・・・1046匹(うち持込み 905匹)



まずは説明などを受け、10名ほどずつ2組に分かれて管理棟から見学が始まりました。

------------------------------------------------
【管理棟】

管理棟には、管理業務をする事務室や小さめの会議室のほか、
収容された犬や猫を検査したり、治療・処置する部屋があります。

2012-07-15 14.16.42

2012-07-15 14.16.09

2012-07-15 14.17.52


取り揃えられた機材、設備を見てみんな度肝を抜かれていました。
そして私はというと、若干の違和感と居心地の悪さを覚えていました。
それはきっと、そこいらの動物病院以上の設備がそろっているにも関わらず、
その部屋のケージに動物は一匹もおらず、まるでモデルルームのような真新しさと使用感の無さを感じたからです。

もったいない。
それが正直な感想でした。


2012/9/11 確認して追記しました。
→施設の設備はもちろん普段から使用しておられるそうです。
でも私たちの見学にあわせて掃除してくださったとか(^^)すみません、ありがとうございました。
今後はセンターから譲渡した犬猫への不妊手術なども、こちらで格安にしていただけるようになれば、
設備も一層有効に活用していただけて、さらに譲渡数の増加にもつながるのではと、期待します。




------------------------------------------------
【愛護棟】

次に行ったのは、運よく譲渡対象になれた犬猫を飼育している建物です。
ここに来たのは2度目です。

2012-07-15 14.36.02

かわいい犬や猫たち。でもこの建物に来れるのはほんの一握りです。
譲渡に向いていると判断されたごくわずかな犬や猫だけが、この建物に入ることを許されます。

2012-07-15 14.42.28

よかったね。君たちは、ほんとうによかったね・・・。


------------------------------------------------
【保護棟】

いよいよ保護棟です。

2012-07-15 14.53.43

2012-07-15 14.54.41

入る前に長靴に履きかえ、説明を受けた後、消毒液をくぐって中に入ります。


・・・と、ここで思ってもみなかったものに遭遇してしまいました。
予測はできたはずなのに、能天気にも全く考えていませんでした。

まさか、よりによってその日に、猫が持ち込まれるなんて。

最悪です。
50歳くらいの夫婦で、奥さんは外で待っていました。

「皆さんいろいろな思いで来られているので持ち込みの方には話しかけないで下さい」

行政職員の方にそう言われなくても、話しかける人など一人もいません。
そんな時に話しかける言葉なんて持っていません。
建物入口で書類に記入している無慈悲な男性の背中を、私たちはただ、
信じられない気持ちで通り過ぎるしかありませんでした。


2012-07-15 15.13.24

入口の受付にはこのような啓発文も置いてあったのに・・・。


そして考えがまとまらず、とりとめのない気持ちのまま入口を入ると・・・そこは別世界でした。
一歩進むたびに次々と否応なしに突きつけられる殺伐とした風景に、
1分前までのことなど吹き飛んでしまったのです。


2012-07-15 14.56.35

ホームページの写真でよく見ているグリーンの床。
見慣れているその色も、当日は生々しい質感で迫ってきます。

掃除は行き届いているようで、特に悪臭などはしませんでしたが、
嗅覚ではないところで嗅ぎ分けてしまうような、独特の、命の生臭さがありました。


2012-07-15 14.56.54

ここにトラックがバックで入ってきて、収容した犬猫を降ろします。


2012-07-15 14.57.41

マイクロチップの読取器がありました。
飼い主にマイクロチップを入れてもらっている幸運な犬猫は、ここから先へは行かずに済みます。


2012-07-15 15.01.00

収容犬の檻がずらっと並ぶエリア。


2012-07-15 15.00.41

檻にはそれぞれ、収容場所と日付などが書かれていましたが
「放棄」という言葉もあり、胸に突き刺さります。
ボラ仲間さんの中には、その並んだ犬の檻をどうしても見ることができず
背を向けて泣いている方もおられました。


2012-07-15 15.01.07

こちらを見つめる犬・・・。


2012-07-15 14.58.59

ごめん・・・。
写真なんて撮ってる場合じゃない。君たちは明日にはいなくなってしまうかもしれないのに。


2012-07-15 14.58.49

でも私にはどうしたらいいのかわかりませんでした。
その時は無力にも皆さんの後をついて見学することしかできませんでした。

(残念ながらこの子たちは翌日処分されました。3枚目奥の鼻を檻から出している子だけ奇跡的に縁があり譲渡されました。)



2012-07-15 15.03.22

2012-07-15 15.03.08



そして、入口までもどり、別の方向の廊下を進むと、今度は「ねこ室」という表札が・・・。

その文字を見て、無類の猫好きの私の中で、言いようのない不安が広がりました。
猫がいたらどうしよう。
いや、いるに決まっている。
でも、もしかしたら今日はいないかも・・・

そして、ねこ室に入ったとたん、
この建物に入ってから張りつめていた緊張と感情が弾けてしまいました。


2012-07-15 15.04.50

そこには3匹の子猫が別々のアクリルケージに小さく押し込められていました。

入れ替わり立ち替わり入ってくる人間たちに向かって、
小さな足を踏ん張って、何かを訴えようと必死に鳴き続けています。
真ん中のケージの白猫は、とくに顔が汚れてぐちゃぐちゃで、
譲渡に回してもらえなかったことが想像できて息苦しくなりました。

もう我慢できない。
私は一気に泣きだしました。
これは何だ。誰のせいだ。

他のボラ仲間さんもみんな目に涙をためて、何とかその場を乗り越えようとしていました。

(残念ながらこの子猫たちも翌日処分されました)



2012-07-15 15.05.26

隣の部屋には生後2ヵ月くらいの子犬が9匹も、おびえて身を寄せ合い、小さく丸まっていました。
この子たちはどうなるんだろう・・・。

(この子犬たちは譲渡対象に回してもらえました)



そしてついに、この建物を見学するにあたって一番恐れていたエリアに到達しました。

ねこ室で感情があふれてしまい止まらないだろうと思っていた私の涙を一気に引かせたのは、
その、ガス処分機の操作室でした。

2012-07-15 15.07.00


【処分系デスク盤】と書かれた操作盤にはモニターと、たくさんのボタンがありました。

2012-07-15 15.07.33

左右に回せるつまみがあって、
「追込機 操作選択 <収容> <処分>」と選択できるようになっています。
たぶん自動で犬を追い込み移動させるのでしょう。


そして、右から順番に時系列にならんだボタン、ボタン、ボタン・・・

[成犬]・[小型]
(選択)
 ↓
[ガスチェック]
 ↓
[注入]→放置・排気・完了
 ↓
(中略)
 ↓
[処分排出]
 ↓
[搬送車 上扉閉]
 ↓
炉選択 [1号炉]・[2号炉]
 ↓
[搬送車 前進]
 ↓
[炉上扉 閉]
 ↓
【炉内モニタデスク盤】
【焼却炉制御盤】につづく

2012-07-15 15.07.09

 
操作盤にはドキッとする単語ばかり並んでいて、現実に「それ」が行われるという感覚にはなれませんでした。

死に関わる全てのことが、ここでは自動化されていて、
命を奪うというよりも、まるで死体を作ることに特化した工場のような印象を受けました。


ここで扱われているのは命ではなく、不用品なのでしょうか?
混乱して、感覚が麻痺してしまいそうになりました。

そして当日は気づかず、後日、撮った写真をまじまじと見て気づいたのですが、
この操作盤のボタンは時系列に並んでいるだけでなく、空間的にもリアルな配置になっています。

ボタンは右から左へと時系列に並んでいますが、
操作盤に向かって、右手に犬猫を収容しているエリアがあり、真正面にガス処分機、そして左手に焼却炉があるのです。
右から左へと、死への一方通行です。


2012-07-15 15.10.13

これがガス処分するための金属の箱、通称「ドリームボックス」。

2012-07-15 15.10.29

1.5m四方くらいのもの(たぶん犬用)と、1m四方くらいの小型処分機(たぶん猫用)。

ガス処分は決して安楽死ではありません。
この金属の箱に数匹まとめて入れられガス注入、20分くらいかけてじわじわともがき苦しみながら窒息死させられます。
痙攣したり失禁する子もいるそうです。
このガス処分を安楽死だと捉える人もいるようですが、一酸化炭素ではなく二酸化炭素なので、眠るように死ぬわけではなく、どう考えても苦しみの中で絶命すると思われ、犬猫たちの恐怖と絶望は計り知れません。
これが安楽死と言うなら、自分の最期をこの箱の中で過ごせますかと聞きたいです。

2012-07-15 15.10.37

これは冷凍庫。
焼却は毎回行われるわけではなく、ある程度まとめて行われるそうです。
それまで遺体を保管しておくためにこのような巨大な冷凍庫が置かれています。
冷凍保存する場合はこの中へ、人の手で運ばれるのでしょうか。


2012-07-15 15.08.21

ガス処分機の下からレールで繋がった広い吹き抜けの空間には、焼却炉があります。
構造がごちゃごちゃしていて、どこからが炉なのかぱっと見ではわかりません。
たぶん、レール上のくぼみにガス処分機内部の箱がはまり、
写真のように炉装置の直上まで移動し、
箱の下部が開き、遺体が下に落ちる仕組みなのではないかと思います。

体が小さく呼吸の浅い猫などは、処分機の中で二酸化炭素を吸い切れず、
死にきれず、生きたまま焼却されることもあると聞きました。(岡山の場合はどうかわかりません)


当日、職員の方が説明をしてくださったのですが、
私はそれどころではない心境で、かつ写真を撮りながらついて行くのが精一杯の状態だったので、
ちゃんとは聞けませんでした。
すみません・・・。
ですのでこの記事の説明は後日写真を見ての推測も入っています。
ご了承ください。



処分エリアの見学のあと、出入り口に向かって戻っていく時、もう一度ねこ室の前を通ることになりました。
扉のガラス越しに何気なく目をやると、中には作業員とみられる男性ともうひとり、あの猫持ち込みの男性がいました。

何だろう、とボラ仲間さんに聞くと、持ち込まれた猫が暴れているので
捕まえようとしているんじゃないかということでした。

首に引っかけて捕まえるような、先に輪っかが付いた長い棒を持って、
小さな何かを追い詰めようとしている男性二人の大きな背中
が、扉のガラス越しに見えました。

そのおぞましい光景を目の端っこで捉えたものの、その時の私にはどうすることもできませんでした。



建物から出るとき、通路のわきで2匹の子犬に出会いました。

2012-07-15 15.12.44

人懐こそうなその顔を見て、
数分前まで自分が立っていた焼却炉上の鉄骨足場と、いま目の前にいる生きた命の間で、
上手く気持ちのバランスがとれず、
ぐらぐらと世界が歪むような感覚に襲われました。

建物はそんなに大きくないのです。
ここは・ ・ ・生と死が近すぎます。

(この子犬たちはこの後どうなったか未確認です)


* * *

保護棟。
見学を終えてあらためてこの呼び名に違和感を感じます。

生きている者、死んでいる者、生きようともがいている者。
この建物の中ではそんな全ての命が、時間も空間も区別なく入り乱れて、
濁流のように見学者の中を通り抜けていきます。

何かをきちんと感じる暇もないくらい激しく速く通りすぎていくため、
ただ流されていくしかない小さな木片みたいに、私も自分で行き先を決めることができないまま気がつけば終わっていました。

実は後日、見学の日に出逢った成犬が忘れられないというボラ仲間さんの一人が、
自宅に置いて里親を探す覚悟で1匹の犬を引き出したいと言いました。
また、他の方からも、あの日持ち込まれた猫を救出しようという話が出ました。
(あの日、猫は親子2匹で持ち込まれていたそうです。かわいそうに・・・)

何も行動を起こさず、ただお行儀よく見学して回っただけの自分を恥じていた私は、その提案を心の底から喜びました。
流れに逆らって岸にしがみついている木片もある。
それが私たち動物ボランティアです。

私もこの先、気持ちをしっかり持たなければならないと思いました。


そして後日、ボラ仲間さんが縁を感じた犬は無事引き出すことができました。
あとは猫の話ですが・・・


------------------------------------------------------------

その猫は、なんと持ち込まれた翌日の月曜に早々と処分されてしまっていました。
飼い主持ち込みでも、可能な場合は譲渡対象になることもあるはずなのに、なぜそんなに早く決定してしまったのか。
理由は、暴れたから。凶暴だから。という委託業者の判断だそうです。

知らない場所に連れてこられ、知らない人に囲まれたら、警戒して当たり前です・・・
理不尽すぎて、かわいそうすぎて、知らせを受けた日は一日中、呆然としていました。

今回のことでわかったのが、
・祝日や連休などの関係で、処分日は変動する。火曜と金曜だけに限られていない。
・犬猫の回収・収容・飼育・処分を行うのは行政職員ではなく委託業者で、処分する犬猫を判断する権限までも与えられている。


これは私には納得いかない事実でした。
行政と委託業者の作業配分、権限領域について、今後詳しく質問する機会がとれればと思います。
------------------------------------------------------------
(2012/9/11 ボラ先輩さんが事実関係を確認してくださったので以下追記しました。)

今回はたまたま委託業者の判断で処分することになってしまったが、全てがそうではないそうです。
今後は行政職員が1匹1匹実際に目で確認し、確実に職員自身が処分の判断をするよう、徹底してくださるそうです。

確認してくれたボラ先輩さん、ご回答くださった職員の方、ありがとうございました。
今後もさらにみんなで協議・調整して、不幸な犬猫がいなくなるよう努力していけますように。




市街から遠く離れ私たちの生活に直接かかわりのない場所。
県民の関心が薄く、監視の目を配っていない動物愛護センターですから、行政のほうもすべてを細かくきちんとする事が難しいと思います。
行政は私たちの代理です。
私たちが望まないことを、やってくれるはずがないのです。

* * *

私たち岡山県民のうち、一体何%の人が、この動物愛護センターの存在を知っているでしょうか。
そしてさらに、そのうち何%の人が、その業務内容を正しく把握しているでしょうか。

愛護センターという名のとおり、目的は動物を愛し護り、
大人にもこどもにも命を大切にする心の涵養を促す発信地となる場所です。
ですからパンフレットなどには、センターの明るい部分である「愛護業務」について大きく取り上げられています。

けれど、あまりにも多くの犬や猫が物のように「処分」されている現実を見学してみると、
「愛し護る」部分の業務がすべて不謹慎に思えてしまうような・・・

それだけ、暗い、暗い、闇の部分が大きいです。

だから、動物の生と死がせめぎ合うその最前線で私が見たのは、
やっぱり希望ではなく絶望でした。



これはもちろん岡山県だけの話ではなく、日本中の各都道府県の動物愛護センターでも、
似たようなガス処分機があり、似たような焼却炉があり、同じように犬猫が処分されています。

見学日に収容されていた犬猫のほとんどは、もうこの世にいません。

今は一人でも多くの人にこの現実や、命を奪われた犬猫たちの姿を伝えるしかないです。


こんな行政サービスが本当に必要なのでしょうか。
私たちの多くがNOと言えば、こんな事はなくなるのです。

動物だけではなく、弱い者を愛し護り育むことができる、
県民の慈愛の象徴であり生命尊重の発信地。

そんな、真に希望の場所になれるよう、動物愛護センターがその名のとおり本来の姿に戻れるよう、
岡山の方も、そうでない方も、いま一度、
動物愛護センターの在り方に目を向けていただけませんでしょうか。



<重要>
これは個人のブログです。
私が参加しているボランティアチーム内での体験記もありますが、チームの公式ブログではありません。
記事の内容はすべて私個人の責任において書いておりますので、ご意見等はすべて私個人宛てにこちらからお願いいたします。
事実に反する場合や表現方法に問題がある場合は訂正いたします。






テーマ:動物保護
ジャンル:福祉・ボランティア

-->
最新記事

全ての記事を表示する

はいけい、にんげんの皆さま。

カテゴリ

プロフィール

にゃんとら

Author:にゃんとら
岡山の猫好き。
犬猫を愛護センターや保健所からレスキューするNPO法人の動物愛護ボランティアに参加。シェルターに犬猫のお世話に行きながら、個人ボランティアとしても情報発信しています。
本職はグラフィックデザイナ~。

ほかにも見てほしいサイト

Twitter

リンク

このサイト内を検索する

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

RSSリンクの表示

画像や記事の取り扱いについて

・写真/画像の無断使用はご遠慮ください。里親さん探し・動物愛護広報のための使用に際しては、ご一報いただければОKです。

・記事を転載する時はリンクも貼っていただき、記事元の紹介をお願いします。

・リンクはフリーですので、どんどんリンクをお願いします!

重要

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。