スポンサーサイト

--.--.-- --:--|スポンサー広告
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

岡山市保健所の英断とは

2012.03.23 19:21|岡山の動物行政
岡山市保健所に猫写真の掲載をあらためて要望したところ、さっそく職員さんからご返答をいただきました。
ありがとうございます!

それによると、岡山市では、交通事故などに遭った、本当に瀕死の猫しか収容しないことになっているそうです。
なので、とても写真を載せられるような姿ではない、というのが現実だそうです。

なるほど、それなら仕方ないか・・・ん?ちょっとまって。

なぜ瀕死の猫しか保護しないの?
ケガして動けない猫は?冷たいじゃない!
・・・と早とちりしてしまいそうですが、実はこれにはワケがありました。

* * *

これは、保健所が猫を生かすために良かれと思ってやっていることのようなのです。

どういうことかというと、
保健所に収容されてしまうと、飼い主が現れない場合は殺処分という運命から逃れられないため、
たとえ少々ケガをしていても路上に放置してあげるほうが生きのびれる可能性が高いということなのです。

例えば住民から通報があり、猫が衰弱している場合などは、その場で水を飲ませてあげたりして見守ってください、と説明しているそうです。
(細かいニュアンスは違うかもしれません、保健所への苦情はご遠慮ください)
住民はたいていの場合、そう説明すると納得してくれるとのこと。住民もきっと優しい人が多い。

なるほど、保護してあげたいのは山々だけど、保健所にいったん入れてしまうということは、悲しいかなその先には、かなり高い確率で「死」が待っているということです。
軽い負傷猫を保護しないというのは、保健所としては猫を生かすために苦肉の策、ギリギリの判断だということでしょう。


なんだかものすごく複雑な気分になっているのは私だけでしょうか・・・。

例えばもし、岡山が市をあげて里親を探すネットワークを充実させていたら、とか、
岡山県が殺処分機をつくるためではなくアニマルシェルターを建設するために県民の税金を使っていたなら。
そうすれば保護猫を、殺処分ではなく里親探しに回すことができるので、保健所は軽度の負傷猫でも保護して手当してあげることができたかもしれません。

保護=ほぼ殺処分 という現状では、そもそも保護しないほうがマシと考えるようになるのも当然です。

一見、業務を怠っているとも受け取られかねないこの姿勢ですが、私は個人的には、保健所のこの判断を「英断」と受け止めます。
野良猫問題などで苦情も多いと思うのに、こういう判断をするのはとても勇気がいるのではないでしょうか。
でも私が保健所職員だったら、ギリギリの選択として同じことをするでしょう。

* * *

ふと、この前、居酒屋に行ったときのことを思い出しました。

私は将来的な岡山市での地域猫活動のためのリサーチで(と称して飲んでいた?^^;)、店のご主人に野良猫のことを聞いていたんですが、その会話の中で鳥の話が出てきました。
何年か前に、店の近くの路上でハトか何かの鳥が負傷していて、保健所に連絡したが、引き取りにきてもらえなかったと。

それを聞いたとき私は、「保健所なのにその対応はちょっと・・・」と思いました。
でも今思えばそれは、鳥を生かすための保健所のギリギリの判断だったのかもしれません。
その鳥が結局どうなったのかわかりませんが、少なくとも保健所に収容されてしまえば鳥の命は1週間もなかったでしょう。

現場の職員さんたちは、それなりの努力をされていると思います。
いろいろ調べていると、ほんとうに誰も、動物に対してひどい扱いなんて、していないように思えてきます。
ほんと、誰が悪いんでしょう???

* * *

ちょっと話はそれますが、会社や団体などを「法人」と呼びますよね。
法律によって「人のような」権限を与えられた存在です。

でも気になるのが、人が集まって「人のようなもの」にはなれるけど、それは人ではないんじゃない?ということです。
人ではないから、本当の意思とか、責任がどこにあるのか、とかはっきりしない。

だって何か事件が起こったとき不幸をかぶるのは、その「人のようなもの」ではなくて、被害を受けたその本人、一部の人です。
みんなで決めても、みんなで責任はとれないのですから、責任をとらずにすんだ人は興味もなく通りすぎてしまいます。

「人のようなもの」が決めて引き起こした問題に対して真剣に取り組むのは、被害を受けたごく一部の「人」のみ。
これってなんだかヘンじゃありませんか?


そしてこれが、会社や団体だけでなく、国や県や市や、「世間」とか「この世」とかも同じなんだ、ということです。
漠然と全体を指して、みんなの総意のような感じもするけれど、ひとりひとりの意見は実はちがう。
だから何か起こったときに、誰もが「自分のせいではない」と思います。
そうこうしているうちに、本当は誰が何をどうしたいのか、わからなくなっていそうです。

怖いけどちょっと想像してみてください。
巨大な「人のようなもの」(原発は必要なんだ、とか、殺処分は仕方ないんだ、とか)が一人歩きして、実は誰の意思もそこに入っていないということは、ありえないでしょうか?
誰も気づかなくて、「きっと私は少数派なんだ」とみんながみんな思っていて、その巨大な何かは一人で歩いていく・・・

そもそも岡山の人って、ほんとにそんなに多くの人が、犬猫を殺処分したいと思っているのかな?
今回の保健所のことがきっかけで、ますますそんなことを考えたのでした。

* * *

電話の最後、保健所職員さんに「瀕死の猫の場合でも、顔だけでも写真を撮って載せてほしい」と要望したところ、ケガの部位や程度によっては見せられる場合もあるということで、今後も前向きに考えてくださるということでした。

すべての猫ちゃんが殺処分されない世の中になりますように。




関連記事
スポンサーサイト

テーマ:動物保護
ジャンル:福祉・ボランティア

コメント:

No title

長崎 Life of Animalのブログ

http://ameblo.jp/life-of-animal/

拡散希望の記事あり!

手伝って頂けませんか?

>shirokuro_cat_125 さん

反応が遅くなっているうちに続報を読み、
UKC JAPANさんが受け入れてくださることになったと知りました。
よかったです。

緊急

抑留期限まで秒読みの犬達が熊本にいます。

お時間がある時に片隅でも構いませんので

取り上げて頂けないでしょうか?

火の国のワン~保健所犬の保護日記~

http://blog.goo.ne.jp/nene86mai47


転載、ありがとうございました。

UKC JAPANは、ピット・ブルの血統書の発行などの

ビジネスを行ってる団体です。

私は命を売り物にしてる業者は

信頼してないんですよ;

本当に動物愛護活動を行いたいなら、

ビジネスを止めるべきだと思ってます。


>shirokuro_cat_125 さん

こんにちは!

>保健所犬
ほんと・・・全国どこにも不幸なわんちゃんが・・
岡山も毎日、次から次へと収容犬が掲載されては消えていきます。

微力ですがツイッターで火の国さんのブログを紹介させていただきます。

>UKCさんの
代表の方は、とてもいい方だと聞いています。
私は直接は知らないのですが、懐の深い尊敬できる方だと。
純血に対する考え方は皆さんそれぞれですから、難しいです^^;

個人的には、すべての動物に番号や血統書が必要のない世界になればいいと思っています。
動物愛護の道は、まわり道や、うねり道ばかりです。

動物は悪くない。。

どうも。

う~ん。。 私もアニマルシェルターで働いていて、処分する際、ふいに思うことがあります。

”この野良猫、保護されがために、処分。。 それだったら、そのままのほうが。。”ってね。

TNRって言葉、もちろんご存知かとおもいますが、地域によってTNRをして元の場所に戻す場合もあるのですが、それ以外で野良猫を保護した場合、ほとんどが人になつかず、手術もせず、処分なんです。 それだったら。。 っておもうのですが。。 

みんながみんな、避妊手術、虚勢手術を行ってくれれば、野良猫野良犬は減ります。
でも、動物を捨てる人って、そんなこといちいち考えませんよね。。 ったく。。

>Gumi Bearさん

Gumiさんこんにちは!

TNR・・・この言葉を聞くたび複雑な気持ちになります。
本来TNRなぞしなくても、猫も人間も共存していけないものか・・・!と、
猫好きで猫に埋まりたい私は、そう考えてしまいます^^;

それでも殺処分よりはマシ。
TNRは苦肉の策ですが、仕方ないことですね・・。

どの動物も、動物本来の姿で、この地球上を自由に闊歩してほしい・・・
いえそこまでは無理でも、少なくとも、人間都合で一方的に搾取するんじゃなくて、ちょっとは他の動物の命の重さも考えてほしいです(TT)

野良猫

岡山市で猫を引き取り、もしくは処分してくれるところを探しています。
旭川下流域西側に野良猫が多く地域住民一同大変迷惑しております。
一日でも早く処分していただけるところを探しているのです。

No title

岡山保健所関係者の家族です。
現場の職員さんたちは、毎日努力をされていると思いますが
せめて収容された動物にブランケットや水くらい与えてほしいものです。
内情をしっているだけに複雑な気持ちです。
非公開コメント

-->
最新記事

全ての記事を表示する

はいけい、にんげんの皆さま。

カテゴリ

プロフィール

にゃんとら

Author:にゃんとら
岡山の猫好き。
犬猫を愛護センターや保健所からレスキューするNPO法人の動物愛護ボランティアに参加。シェルターに犬猫のお世話に行きながら、個人ボランティアとしても情報発信しています。
本職はグラフィックデザイナ~。

ほかにも見てほしいサイト

Twitter

リンク

このサイト内を検索する

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

RSSリンクの表示

画像や記事の取り扱いについて

・写真/画像の無断使用はご遠慮ください。里親さん探し・動物愛護広報のための使用に際しては、ご一報いただければОKです。

・記事を転載する時はリンクも貼っていただき、記事元の紹介をお願いします。

・リンクはフリーですので、どんどんリンクをお願いします!

重要

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。