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捕獲器を設置

2012.10.19 01:27|ボランティア活動
山に残してきた2匹の子犬と母犬を保護するため、捕獲器を設置してきました。
ご報告です。

経緯はこちら→ 「この仔犬たちを幸せにしてくれる方おられませんか?」

* * *

先に保護した4匹の子犬のうち2匹にまだ里親さんが決まっていない状態で、
正直言って余裕がなく途方に暮れる毎日でした。
子犬ならすぐに里親さんが見つかるだろうと思っていたのがハズれ、
日に日にどんどん大きくなる子犬たち。
一時預かりしてくださっている方にも申し訳ない気持ちになります。

そんな中でも記事を読んでくださった皆さんから、山の子たちが心配、保護してあげて、応援しています、と
メッセージをいただき・・・どうしたら良いものかと複雑な日々を送っていました。

山で元気に暮らす3匹の親子に恐怖を与えてまで捕獲する事の必要性について、長い間考えました。

でもそのまま放っておくと繁殖してしまい処分捕獲されてしまう危険性を考えると、
乗り掛かった船・・・やはり保護するしか道はないのだろうという結論に達しました。

母犬を一時預かりしてくださるというボランティアさんが現れてくれ、背中を押された事もあって、
私も覚悟を決めることにしました。

* * *

設置日当日、ボラ仲間さんと保健所職員さんと現地で待ち合わせ。
(今回、捕獲器を岡山市保健所さんから借用)
さっそく設置場所を探したところ、捕獲器を置くのにおあつらえ向きの場所を発見。
平地で屋根つき。

DSC_0037 (1)


私は初めて捕獲器というものを見たのですが、なんか原始的な構造・・・
捕獲器の奥の床に重いものが乗ると、床がシーソーのように傾き、扉を支えていた棒が引っ込み
扉が上からガシャンと降りてくる仕組み。
犬が奥まで入って体重を乗っけてくれないといけないので、餌は奥のほうに設置する必要があります。

DSC_0038 (1)


家から持参したタッパに餌を入れ、捕獲器の中に入れました。



先輩ボラさんに事前にアドバイスをもらっていたとおり、注意書きの貼り紙を持参しました。
捕獲器には保健所という表記がされているので、
例えば駆除目的の捕獲だと勘違いした方が犬を逃がしてしまわないように
このような貼り紙が必要なわけです。
ラップとビニール袋でコーティングしてあるので防水対策もバッチリ。

chui.jpg


わんちゃんたちが中に入ってくれることを祈り、その日の作業は1時間ほどで終了しました。
上手く入ってくれますように・・・。



* * *

次の日。
午前中に他のボラ仲間さんと4人で現地に向かいました。
事前に近隣住民の方には回覧をまわしてもらい、犬が入っていたら私に電話してもらうように頼んであるので、
電話がないってことは何も起こってないという事なのですが、
それでもなんだかドキドキしながら現地へ。

あれ!?

DSC_0001 (2)


餌を入れてたタッパが空!そして外に出てる!!
でも犬は入ってない。
中に入らずにどうやってタッパが外に出たのか?
謎!

するとボラ仲間さんがこんなものを発見。

DSC_0002 (2)


これは・・・・・ カ  ラ  ス ! の足あとです!!
私は気づかなかったんですが、さすが・・すごい観察眼です。
そうかあ、カラスなら体重軽いので捕獲器を自由に出入りできるわけです。
餌をついばんでいるうちにタッパを外に引きずり出したんでしょう。
やられました。

カラス対策をどうしようと考えつつ、気分転換に犬の姿を求めて4人で山の奥へ登ってみることにしました。
クモの巣トラップをくぐって、4人で整列して進んでいってると、なんだかドラクエみたいな気分になってきます。

山の上の空き地に出るところまで探してみましたが、犬の姿を見ることはできず。
あきらめて降りていくと、近所の親切なハイカラなおじさんが出てきてくれ、犬は墓地のほうに行っているとのこと。
山とは別方向ですが今度は墓地のほうに行ってみることにしました。
それにしても、この日来てくれた3人のボラさん、文句も言わず時間も気にせずよくついてきてくれます・・・(TT)
皆さん犬を助けたい一心なんですね。


さて墓地に行くと、業者の草刈りおじさんに出会いました。
犬のことを聞くと、よく知っていると言います。墓地のあたりをよくうろうろしているとのこと。
やはりけっこう行動範囲は広いようで、捕獲器設置場所に自信がなくなってきます。

さらに墓地の管理者のおばさんが来て、話を聞くと、捕獲器はこれまでにも何度も仕掛けたそうです。(たぶん駆除目的)
でもまったく入らないそうで、「ほんとに迷惑してるわよ」みたいな口ぶりでした。
この人の仕掛けた捕獲器に犬が入らなくてよかった・・・と内心思いつつ、皆で墓地を後にしました。

その帰り、その捕獲器おばさんにまた遭遇したときの事です。
さっきはありがとうございました、と挨拶をすると、とても嫌な対応が返ってきました。
雇っている仕事中の草刈おじさんに話しかけるな、とにかく敷地に入るなということで、ぶつぶつ言いながら去っていくおばさん。
いきなり排他的な発言で私たちはびっくりしました。
動物保護ボランティアってこういうことかあ・・・
こちらは善意でやっているのに、中には疎ましく思う人もいます。
犬を捕獲できたらおばさんも嬉しいはずなのに、どうしてそんなに狭く自分のことしか考えられないんだろう。


世の中にはこういう人もいるんだと気を取り直し、4人でとぼとぼ捕獲器設置場所に戻ってきました。
すると今度は設置場所の隣の家のおじさんがこう言うのです。
「ここは○○さんの所有だから、バレないうちに捕獲器を移動したほうがいい」(というニュアンスの内容)

その○○さんというのは、あの捕獲器おばさんだったのです。

見つかったら面倒なことに・・・・!私たちは、げーーっ!となって、捕獲器の新たな設置場所を探していると、
ハイカラおじさんがまたアドバイスをくれました。
「犬はそこの山道をよく通っているから、そこに置くといいよ。
そこは僕の所有だから誰にも文句は言わせないよ」
(というニュアンスの内容)

4人で重い捕獲器を持ちあげて、腰が抜けそうになりながら雑木林の中を50mほど移動しました。
最初、保健所の職員さんが、水平でない場所や腐葉土などふわふわしている場所には設置できないと言ったので
山道に設置するのはあきらめていましたが・・・なんのことはない、置いてみたら問題なさそうでした。

DSC_0005.jpg


今度の場所は屋根がないので、雨よけのブルーシートをかけました。
ハイカラおじさんが自宅から双眼鏡で捕獲器をチェックしてくれるというので、道路側のシートは開けておきました。
貼り紙も見やすい上面に貼り直しました。

DSC_0003 (3)


さてこれで昨日の場所よりも期待できる場所に設置できました。
早く入ってくれるといいのですが・・・
捕獲器おばさんに、今まで何回も捕まえようとして捕まえられなかったと聞いた事からも、
私の中ではこの保護作戦は長期戦になるか、ほぼダメ元くらいの期待度になっていますが・・・。

幸い捕獲器の管理は、平日は近隣住民の方がしてくださることになりました。
土曜日は私が通い、日曜はボラ仲間さんが通ってくれることになりました。


それにしても一度人間の手を離れた犬を捕獲することがどんなに難しいか・・・。

このまま捕獲できなかったら近親交配して増え続けていくでしょう。
保健所に通報したからと言ってあまり意味がありません。
保健所だって捕獲器を置くだけなのですから、今私たちがやっている事と同じなんです。

警戒した野犬は捕獲器には入りませんし、山がテリトリーの場合追い込むこともできません。
最終的にはどうなるかというと・・・
住民が強く依頼すれば、保健所が致死量の薬物を撒いて遺体を収容するという方法が取られかねません。
もっともそんな非人道的な事は許されませんが。

山に犬を遺棄するような人がこの記事を読んでくれているとも思えませんが、
あなたのやった事は、1匹の犬を山に遺棄しただけではなく、
住民を巻き込み、保健所を巻き込み、ボランティアを巻き込んでまで解決できないような重大な事です。
1匹がやがて50匹になります。
軽い刑では済まされませんよ。


法的には最高50万円の罰金。
2013年9月から実施予定の新しい法律では、愛護動物の遺棄は最高100万円の罰金となります。


100万円払う覚悟はありますか?
罰則はどんどん強化されていっています。
犬猫を捨てる時代はとうに終わっています。

知らないでは済まされない。動物愛護法が改正されます。

* * *

あれからハイカラおじさんが何回か報告電話をかけてきてくれました。

捕獲器を設置してから、犬の姿がぱたっと見えなくなったそうです。
最近の電話によると、ここ数日は山の向こうの集落を拠点にしているのではないかと近所で噂しているということでした。
向こうの集落でドッグフードをもらってたりして・・・!?

犬たち、警戒してもうこちらの雑木林には姿を見せなくなったのでしょうか。
ますます期待度が下がります・・・
でもまだ始まったばかりですから、捕獲器の餌を補充しながらもう少し様子を見てみようと思います。

協力してくださるみなさんに感謝。






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テーマ:動物保護
ジャンル:福祉・ボランティア

コメント:

No title

にゃんとらさん、お疲れさまです。

協力してくれる方が何人かいらっしゃるようで安心しました。
捨てた人が悪いのであって
犬は悪くないのにね。
ひどい目に合うのはいつも動物。

ドッグフードをくれる人が山の向こうにいるなら
その方と協力しないと捕獲は難しそうですね・・・。
猫と違って犬は行動範囲が広いから大変。
ドッグフードだけでも毎日食べてくれるなら
経口避妊薬、という手もありますが確実ではないですもんね。

とにかく、にゃんとらさんやボラさんハイカラおじさんのためにも
早く捕獲器に入ってくれる事を願っています。

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Re: Kさん

Kさん、いつもありがとうございます!

なるほど、山の向こうの集落にも話をしないとダメですか・・・

今週の土曜日にまた行くので、時間に余裕があれば向こうの地区にも行って、
見かけていないか、餌をやっている方がいないか、など状況を聞き込みしてみます。

ほんと、弱者に冷たい社会・・・
犬猫を遺棄する人を取り締まるシステムが必要です。
本当にちゃんと機能する、地域の連携システムが。

遺棄している人を見かけたら通報するという市民の常識、
そして重要なのが、
それに対して警察がちゃんと動いて犯人を逮捕したという実績。

岡山のボランティア団体同士でタッグを組んで
キャンペーンや陳情などできたらいいですね、といつもチームで話しています。
法律改正の波に乗って、岡山の動物行政を大きく動かせたら・・。
・・・と、なんだかえらそうなことを・・・すみません(^^;

Re:鍵コメさん

メッセージありがとうございました!
教えていただいたサイトを見て、素晴らしい活動をされている団体さんだなーと尊敬しました。

山犬保護に行き詰ったらご相談させていただくことがあるかもしれません。
やはり経験豊富な先輩ボラさんに聞くのがいちばんですよね。
情報ありがとうございましたm(^ ^)m

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山犬の捕獲について。

山の野良犬の捕獲機のブログを見ました。
犬は鼻が良いので、なるべく毎日、同じ時間帯に、牛肉を焼いて少しだけ置いて帰るようにして、数日すると、犬の方から寄ってくるようになりますよ。
この方法で、父が山で野良犬家族を捕まえたことがあるそうです。

Re: 山犬の捕獲について。

まよりんさん、こんにちは。
反応が遅くなってすみません。

お父様がそういう方法で野良犬を保護されたんですね。
すごいですね!
毎日通うことは難しいのですが、参考にさせていただきます。
ありがとうございました^^

お疲れ様です。早く保護出来るといいですね。実は、今私も保護したいワンちゃんがいます。運転中偶然放し飼いの犬を見つけ、保護しようかと近付いたら、近隣住民からその犬は飼い犬で、他にお寺に何ヶ月も前から野良犬が居ると聞きました。気になってお寺の場所を聞き向かったところ、道路を歩いているその子を発見しました。皮膚病らしく、お腹は毛がなく、背中も一部掻きむしって毛が抜けています。警戒して近寄ることが出来ず、毎日ご飯を与えながら顔を覚えてもらいつつ保護のタイミングを図っていますが、なかなか触らせて貰えずオリを購入して捕獲を試みたいと思っています。雪も降る地域のため、早く保護をして治療したいのですが、相談しても力になってくれる人が見つからず何か良い知恵がないものかと、考えています。
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まとめ【捕獲器を設置】

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にゃんとら

Author:にゃんとら
岡山の猫好き。
犬猫を愛護センターや保健所からレスキューするNPO法人の動物愛護ボランティアに参加。シェルターに犬猫のお世話に行きながら、個人ボランティアとしても情報発信しています。
本職はグラフィックデザイナ~。

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