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命とは

2015.08.06 14:37|思うこと
これは、3年前に私が書いた記事です。
周りからの反発が怖くて、ずっと公表できませんでした。
もしかしたら当時の私は、3年後の自分のために書いたのかもしれません。







命 と は



いつも思うことがあります。
私たちは気づくことができたけれど、まだ気づいていない人たちに、どうやって伝えるのか、ということです。


人というのは都合の良い生き物で、「忘れる」ということが得意です。
また「楽観的」に考えるのも得意。
だってそうしなければ生きていけないから。
悲しいことがあっても、次の日には仕事に行かねばならないし、愛想笑いのひとつもしないといけない。
自分の生活リズムが崩れるような精神ダメージは、それを修復するために「忘れる」しかないのです。
そしてそんなダメージを受けない予防策として「楽観的」になる。

そんな人たちにどうやってこの現実を伝えることができるんでしょうか。

少し前に、知人とランチに行ったときに言っていたのですが、
自分の人生において、たまにふっと、「あること」に、ピントが合う時が来る。
その「あること」というのは、人によって違っていて、「人間関係」だったり、「地球温暖化」だったり、「ゆるんだおなか」だったりします。
普段は視線をやることすらないその「あること」に、ある日バチっ!とピントが合ってしまう。

ピントが合うというのはすなわち、問題意識を持つということです。
私の場合は「動物の命の軽さ」でした。

いま他の誰かに「ゆるんだおなか」を指摘されたとしても、私は受け付けることができないでしょう。
正直言っておなかは多少ゆるんでいるけれど、そこまで興味はないし、もっと大事な考えるべきことが他にある、と思ってしまいます。
それと同じように、普通に食べて飲んで、身近な人間関係に一喜一憂しながら暮らしている人たちに、
いきなり「動物の命について考えて」と言ってもまったく相手にされないでしょう。

なぜならこの現代では、動物の命は、人間の生活から遥か遠い、遠いところに追いやられてしまったからです。
ちょっとやそっとでは手の届かない遠いところに、です。

スーパーには、それはそれはきれいなお肉がずらりと並んでいるし、アパレル店には流行りの毛皮ファッションを着たマネキンが華々しく立っているし、
10種類はあろうかという牛乳パックにはかわいい牛の絵が笑っているし、パステルカラーの明るいペットショップでは子犬がしっぽを振ってアピールしている。

有名化粧品メーカーのCMでは今をときめく女優さんが輝くばかりの顔で迫ってくる。
医学の進歩によって寿命は昔の2倍になった。

でもそれらはかつて、命だった。
すべてすべて命だった。



命。


実感の湧かないこの言葉を繰り返して、今さら誰に届くのかわかりません。



命とは血です。
命とは皮膚です。
命とは、転んでヒザをすりむいた時の痛みと熱さであり、
命とは、轢かれてぐちゃぐちゃになった内臓や、抜け落ちた毛や、骨を砕かれる激痛です。
命とは、排泄物の臭いであり、届かない思いです。
命とは、海の底にゆっくり沈んでいく恐怖と絶望です。


命とは、あなたの目から溢れる熱い涙です。
命には、あたたかい温度があり、あざやかな色があり、やわらかい手ざわりがあります。

命とは、あなたのお母さんが必死に守り抜いたものです。




命とは本来そういうものです。

その命が身近に感じられなくなった社会で、人間は自分の子供だけを大切に産み育て、漫然と消費を繰り返していくうちにこの日本ができました。
臭いものにフタをして、きれいなうわべだけさらって生きている私たち。

ゴミを誰が処理しているか、ゴミの日に外に出しただけではわからない。
流した汚物がどうなっているか、便器を見てもわからない。
毛皮がどうやって作られるか、フードについたファーからはわからない。
犬がどうやって殺されていくか、捨てた時の犬の表情からは読み取れない。

人間は分業しているから、うわべだけで生きていくことができるけど、
もし自分のことを全部自分でやらなくてはいけないとしたら、だいたいの人が精神崩壊するのではないでしょうか。
命と向き合って生きていない今の日本人には耐えられないでしょう。

それって、一番大切なものが抜け落ちている。
何かずれている、と思う。
ちょっとずつずれてきて、今ではもう修正できない巨大なズレになってしまっているのでは、と思う。

そのズレにピントが合った人はいいけれど、合っていない人に、どう伝えたらいいんだろう。
動物愛護とか、もうそういう問題ではないのです。

動物好きな人に任せておけば、と、また分業を考えてしまう人には特に、伝えたい。






---------ここから少々キツイです---------

命をリアルに考えるために、たとえばこんな質問を用意してみました。


【質問】 もし生まれ変わるとしたら、次のうち、あなたはどの人生を選びますか?絶対にひとつ選んでください。

A 拘束具をつけられ拷問、目も片方えぐられました。得体のしれない危険な薬品を注射されて体も精神もボロボロになりながら、それでも殺してもらえません。声帯も舌も切られたので声も出せず、相手が私に何を求めているのかもわからず、私の体を切り刻むのをやめてくれません。ここからは一生逃げられそうにありません。痛い。苦しい。早く死にたい。(実験動物の一生)

B 信頼していた親に裏切られ見捨てられました。悲しいけど泣いている暇もなく強制収容所に送られてきて、さっき他の子と一緒に金属の部屋に入れられました。恐ろしい。恐怖のあまりみんな失禁しています。だんだん息が苦しくなってきた・・・これはガスだ。苦しい、助けて。お母さんお父さん、見捨てないで。(殺処分されるペットの一生)

C 人身売買され、強制妊娠させられました。母乳を我が子に与えることも許されないのになぜか絞り尽くされ、何度も妊娠させられるうちに体はボロボロになり、母乳が出なくなるとまたどこかに運ばれました。先に運ばれていた友人が電気ショックで倒れ、天井から逆さに吊るされ首を切られました。次・・・私の番ではないですよね?(畜産牛の一生)

D 畳半分ほどの狭い部屋に監禁されて育ちました。糞尿は垂れ流し、病気の治療もしてもらえず、いつも苦しかった。成人して、やっと出してもらえたのに・・・いきなり足首を切られ、その切れ目から全身の皮をずるりと剥がされました。赤い血と、ただの肉のかたまりとなって地面に落とされてもまだ生きている私・・・あまりの激痛と失血とショックで意識がもうろうとしてきました・・・(毛皮になるタヌキの一生)

-----------------------



どうでしょう。選べましたか?

これらはすべて現実の動物の話ですが、人間の役に立っているのだから、動物がどうなろうと仕方がないですよね。
どれも合法的にされている行為だから、悪くないですよね?動物虐待ではないでしょう。
それにこれをやっているのは私ではないし。どこかの誰かが、私が寝ている間にやっていること。

そうですね。また見て見ぬふりをして、日常に戻りましょう!
今までだって、こんなことを知らなくたって普通に生きてこられたんです。
明日からもまた生きていける。


・・・でもなんかざわざわしませんか。
本当にそれでいいですか?
あなたの目に光るもの、こみ上げてくる気持ち、それはなんですか?
それがあなたの正直な気持ちです。
拒否反応を起こして、心が傷ついてしまった。
本当は人間は弱くて優しいのです。

こんな質問をしてごめんなさい。傷つけるつもりはありませんでした。
ただ知ってもらいたかったのです。

「どこかの誰かが、合法的に動物を利用しているだけ」じゃなくて、
「あなた自身が、他人に汚い作業を押しつけて動物虐待をしている」ということを。
うわべだけをさらって生きるというのはそういうことです。

でも、今それをあなたが知って、あなたの生活を見つめ直せば、本当は世界を変えられるのです。
何かを購入するとき、消費するとき、一瞬でいいので思いをめぐらせてみてください。
残酷な命の犠牲がないか、必要な量だけ購入しているか。

少しでも疑問を感じたら、心の中の、その小さな声を尊重してあげてください。
その小さな声は、犠牲になった動物の声そのものです。



自分と向き合って、自分に正直に生きることが、自分自身を救うことにもなると思うのです。


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テーマ:動物保護
ジャンル:福祉・ボランティア

コメント:

突然のコメントで申し訳ありません。
この記事を読んで、他人に言えない気持ちを代弁してくれてるようでとても共感でき、涙が出ました。
私は昔はお肉が大好きでした。
でも、あるきっかけで牛と豚が食べれなくなりました。まさに記事にあるように現実を知って受け入れようと思ったからです。
いきなり全てを変えるのは怖くて、鶏肉は食べています。でも鶏も牛や豚と同じ命。自分に甘いなと胸が痛くなりますし、モヤモヤします。
気休めですが安い肉ではなくなるべく自然の中で自由に育ったお肉を選んで買っています。
お肉エキスも気にするようになりました。
化粧品やスキンケアも全て、信頼できるオーガニックの動物性を使用していない(実験も)ものを使用するようになりました。
周りの人にはなかなか理解してもらえないので、
なぜ肉を食べないのか?なぜ動物性を気にするのか?聞かれても誤魔化してしまいます。
本当は伝えたいし、1人でも多くの人が現実を受け入れる気持ちを持ってほしいと思っています。
毛皮も動物実験もペットショップも悪質なブリーダーも畜産業(一部の酷い業者)も全て大反対です。
このような記事を勇気を持って出してくださったこと、感謝致します。ありがとうございました。
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Author:にゃんとら
岡山の猫好き。
犬猫を愛護センターや保健所からレスキューするNPO法人の動物愛護ボランティアに参加。シェルターに犬猫のお世話に行きながら、個人ボランティアとしても情報発信しています。
本職はグラフィックデザイナ~。

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